訪問介護の可能性

例えば自分の両親がどんどん年をとって、身の回りのことを自力でできなくなったらどうしますか。少なくとも同居していればかなりの面でサポートできますが、そうはいっても日中は仕事もあるし、年寄りだけを家においておくのは不安です。ましてや老夫婦ふたりきりで生活していたら、しかも遠く離れて暮らしていたら、そう頻繁に世話に行くこともできません。両親とに健在なうちはまだいいのですが、どちらかが先立ってしまったら。年寄りの一人暮らしには大変な不安がつきものですが、同居をすすめてもなかなか応じてくれそうにありません。このように、高齢の親をもつ立場から考えると、家族の力だけでなんとかすることはもはや無理なのではと思えてきます。次に自分が年齢を重ねて、介護を受ける立場にたったらどうか、考えてみましょう。できるだけ自分のことは自分でしたい、そう願っているものの、足腰が弱ってきて日々の買い物ですら負担が大きくなってしまったらどうしますか。ましてやかだらのどこかに麻痺などがでて、家事すらできなくなったら。トイレにもひとりでいけなくなったら。そう考えるとこの先の人生が暗く思えてきます。人は必ず歳をとります。こればかりはどんな人にも平等にやってくるものです。もちろん心身の健康状態は人によって大きく異なりますが、いつか必ず人の手を借りなくては生活できなくなるときがやってきます。そんなとき、力になってくれるのが訪問介護という制度です。

訪問介護とは、介護保険法第8条第2項において以下のように定められています。「要介護者であって、居宅において介護を受けるものについて、その者の居宅において介護福祉士その他厚生労働省令で定める者により行われる介護その他の日常生活上の世話であって、厚生労働省令で定めるもの」この場合、居宅には老人福祉法で規定される軽費老人ホームや有料老人ホームといったいわゆる老人福祉施設における居室を含んでいます。ここでは訪問介護についてよく知り、仕事としての訪問介護の可能性について検討していきたいと思います。

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